「金利ある世界」到来が追い風、りそなホールディングスの“次なる一手”。南昌宏社長に聞く
金利復活で拡大する資金利益
――これまで貸し出しや市場運用の「資金利益」と、「フィー収益」の両方を伸ばすことに注力してきました。「金利ある世界」が到来し資金利益が拡大する中、ビジネスのウェイトを見直す考えはありますか。
金利が戻ってきたことで国内の貸出金利が上がり、資金利益にスポットが当たっている。しかし、現在はたまたま金利が戻って資金利益が拡大しているのであって、収益のバランスは中長期的な目線で考える必要がある。
非金利のフィー収益は、りそなの伝統的な取り組みといえる。事業承継や法人向けソリューション、運用資産残高(AUM)によるフィー収益が大きな柱だが、先行して取り組んできたデビットカードの利用者は330万人に達し、こうしたサービスからも安定期な収益がもたらされている。フィー収益は4期連続で伸びており、今後も伸ばし続ける方針だ。
――金利が上昇したことで、住宅ローンの収益性が改善しています。



















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