「偽物のGoogleカレンダー招待が来た!?」 メールより巧妙“会議招待”フィッシングの衝撃 予定やメール、ドキュメント、写真も全部盗み見られる

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では、どう対策すべきか。

今すぐできる対策法

GoogleカレンダーについてGoogleは、設定メニューから「知っているユーザーから届いた場合のみ」を有効にすることを勧めている。これにより、連絡先リストに登録されていない人や、過去にメールのやり取りをしたことがない相手から招待を受けた場合に警告が表示されるようになるので、気づきやすくなる。具体的な設定方法は以下の通り。

・パソコンで Google カレンダーを開く
・右上の設定アイコン、次に [設定] をクリック
・左側の [全般] セクションで、[予定の設定] 次に [カレンダーに招待状を追加] をクリック
・「知っているユーザーから届いた場合のみ追加」: 連絡先に登録されているユーザー、同じ組織内のユーザー、以前にやりとりしたことがあるユーザーから招待された予定のみカレンダーに追加される
参考:Googleカレンダー ヘルプ

一般的な対策としては、フィッシングメールは対策が難しいので、高度なメールセキュリティの導入が挙げられる。また、Googleのサービスと連携しているアプリは多くあるが、それらの不審な動きを検知できるセキュリティツールも有効といえる。

さらに、ログインをIDとパスワードだけでなくスマートフォンを活用した生体認証などの多要素認証を導入することも効果的だ。多要素認証であれば、たとえIDとパスワードを知られてしまってもログインを防ぐことができる。不審なイベント招待などを受け取った際には、メール以外の方法で相手に確認することも有効な手段だ。

東洋経済Tech×サイバーセキュリティでは、サイバー攻撃、セキュリティーの最新動向、事業継続を可能にするために必要な情報をお届けしています。
吉澤 亨史 ライター

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よしざわ こうじ / Kouji Yoshizawa

自動車整備士、ガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとしてソフトバンク「MacUser」誌で執筆活動を開始。以降、多くの雑誌やWebメディアで執筆。企業のメールマガジンやオウンドメディアも複数の経験もある。得意分野はサイバーセキュリティであるが、ハードウェア、ソフトウェア、エンタープライズ、DX、SDGs、ISO認証規格なども多く、分冊百科や書籍などIT以外の領域にも対応している。

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