セキュリティ責任者が「企業の命運」左右しうる訳 混迷する世界情勢の中で、変化するCISOの役割

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世界地図とモニターを見る女性
(写真:Laurence Dutton/Getty Images)

近年、ランサムウェア攻撃など日本を標的としたサイバー攻撃が急増している。サイバー攻撃を防ぐには、CISO(Chief Information Security Officer:最高情報セキュリティ責任者)が果たす役割は大きい。そして、世界情勢が刻一刻と変わる今、CISOの重要性はますます高まり、担うミッションも変化しつつある。

では、CISOが新たに求められる資質やスキル、持つべき権限とは。そして、終わりのないセキュリティ対策の中で、人材育成やストレス管理をどう行うべきか。強固なセキュリティ体制を築くための考え方についてお伝えする。

日本が狙われている今、セキュリティをどう強くするか

2024年の年末から日本の多くの重要インフラ企業に対するDDoS攻撃が行われ、ニュースを賑わせた。

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攻撃者の最大の侵入経路はメールだが、プルーフポイントの統計によると、2024年12月はこれまでで過去最高のメールによる攻撃量を記録し、前年同月比の3.2倍となった。

さらに2025年1月(1月17日現在、1/1~1/15の統計を使用)は世界におけるメール攻撃のうち、84%が日本をターゲットにしていることが明らかになった。

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