限界集落の真実 過疎の村は消えるか? 山下祐介著
限界集落とは、高齢化が進み、独居老人世帯が増加したために社会的共同生活の維持が困難になっている集落を指し、近年、過疎地域の問題としてクローズアップされている。やがては集落が消滅するともいわれているが、実際に全国の過疎地域の調査を行っている著者は、少子高齢化が原因で消えた集落など探すほうが難しく、イメージばかりが独り歩きした限界集落論は、過疎地域の現実から懸け離れていると指摘する。
地域社会学の専門家が過疎高齢化の先進県である島根や高知などの事例を通して過疎問題の現状を説き、集落再生の道を模索。中央と地方のいびつな関係を脱し、創造性のある地方地域社会を取り戻す発想の転換を提言する。
ちくま新書 924円
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