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ベルジャーエフの考えた世界が今のロシアの姿だ 佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿83

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前回に続いて、石破茂首相の行動原理となっているキリスト教信仰の話を続ける。

国際情勢に関しても、石破氏にはリアリズムの立場からの分析と、祈りによって平和を願う気持ちとが混在している。

冷戦の間は東と西、アメリカとソビエト、バランスオブパワー、力の均衡がございましたから、そういうような戦のネタが顕在化することはなかったのですが、冷戦の終結とともに、それが一気に表に出てくるようになりました。

冷戦時代の方がむしろ歴史の中では変わった時代だったのかもしれません。我々はそんな中に生きております。

これから先21世紀において、私ども祖国日本が、そして世界がいかに平和であるか、ということは我々安全保障の仕事をしております者は、いろんな軍事の知識を持ち、いかにしてバランスパワーを保つかということを常に考えております。

しかし、そういうことは一生懸命やりますが、今日お集まりの皆さま方始め、多くの方が祈っていただく、ということはとても大事なことだと思っております。

どうぞ世界の平和のために、人々の幸せのために、お祈りください。そしてまた、私ども政治に携わります者が、御(おん)神のみこころに沿うような働きができますようにどうぞ祈っていただきますよう心よりお願いを申し上げます。(『石破茂語録 新第5版 主よ、用いてください』あだむ書房、2024年、31〜32ページ)

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