11月5日の大統領選挙を前に、バイデン大統領とトランプ前大統領の討論会が行われる。1回目は6月27日にCNNが、2回目は9月10日にABCが主催する。トランプ氏は7月、バイデン大統領は8月の党大会後に正式に大統領候補として指名される。従来、正式指名後の9月に討論会が行われてきた。今回の討論会は異例の早期開催となる。
ここで何が議論されるのか、その内容自体も重要だが、そもそも討論会自体がどう設定されるのかも大統領選挙での勝敗を左右する。
バイデン大統領の思惑
今回は従来と違い、超党派団体の大統領候補討論会委員会(CPD)主催ではない。CPDは9月中旬以降に討論会を3回行う予定だった。だが、バイデン大統領はこれを辞退。前回2020年の討論会で、ルールを逸脱するトランプ氏をモデレーターが制御できなかったからだ。トランプ氏側もCPDは民主党寄りで自分には不利だ、として辞退している。
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