荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 荒木飛呂彦著
独特の作風で人気の漫画家が、愛してやまないホラー映画の数々を紹介。自身の作品への影響を交えながら、「人を怖がらせる」ことを第一義とするホラーというジャンルが、芸術にどう奉仕してきたかなどを1970年代以降の作品を基に論じている。
芸術作品は、美しさや正しさだけではなく、人間の「ひどさ」や「ゲスさ」などの暗部も表現できなければ価値がないと断言。ホラー映画は、恐怖を相対化し、精神の暗黒面を激しく暴き出すことにおいて、優れて芸術的だと説く。
著者が選んだホラー映画ベスト20や、お気に入りのホラークイーンの紹介、ゾンビ映画を“癒やし系”と論じるなど、マンガ作品とは一味違う荒木ワールドが展開される。
集英社新書 798円
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