
[著者プロフィル]服部孝洋(はっとり・たかひろ)/東京大学公共政策大学院特任講師。1982年生まれ。2008年一橋大学大学院経済学研究科修了、野村証券入社。16年財務省財務総合政策研究所を経て20年から現職。経済学博士(一橋大)。(撮影:ヒダキトモコ)
日本国債を解説する「地味な本」が注目されている。発売から2カ月経たずに4刷9000部。金融機関に限ったニーズかと思いきや、そうでもないようだ。
──実用書としては好調です。
タイミングがよかったんです。これまで国債について知りたい人はごく一部でマニアな世界でした。この数年で間口が広がり、テキストが追いついていませんでした。
国債に投資するには何億円という資金が必要です。取引するのは主にプロの投資家で、個人向け国債の割合は小さい。国債を販売する証券会社は、銀行や生命保険会社といった機関投資家に対して情報提供しています。担当者が異動で替わるたびに研修を行います。
それがこの数年、個人投資家が国債に向き合わざるをえなくなりました。日本銀行が国債の購入を通じて金利をコントロールしているからです。決定的なのが為替への影響です。今は幅広い投資家が「日銀が金利を低く抑えるから円安」だと思って市場に参加している。国債を通じた金融政策が、これまで以上に個人の投資とリンクするようになりました。
──本書の解説は具体的ですね。
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