ホリエモンも絶賛、小学生で起業の13歳社長が語る「学校の違和感」の中身 「今も通い続けていたら…」赤裸々に語る心境は

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最近、「幸せってなんだろう」ってすごく考えるんです。僕の場合、自分がやりたいことや楽しいと感じることを、好きな人たちと一緒にワイワイ取り組むことも、幸せの1つだと思っています。

幸せの達成条件は人それぞれ違うのに、将来幸せになるには、いい会社に入らないといけない、そのためにはいい大学、いい高校、いい中学、いい小学校……そもそも「親ガチャ」!?と、多くの人が逆算しています。だから皆「この先に幸せがあるから頑張れ!」と言うのですが、「過程が苦しくても本当に幸せなの?」と疑問なんです。

しあわせ
画像はレウォンさんのYouTube動画「糸島すてきなヴィレッジ!」から引用

学びはきっと、人・場所・年齢に縛られるものではない。本来、学びたい人の分だけ教えられる人がいるはず。自分にとっての「かっこいい魅力的な大人」から、それぞれ真似て学んでいければいいな……と考えたりします。例えば僕は、元素カルタを作る過程で比率や文章を学んだり、ご縁をいただいた方々との関わりを通して社会のことを学びました。

とはいえ、僕は学校が無駄だとはまったく思っていなくて。今でも「通い続けていたほうがよかったかな」と思うこともあるし、不登校を推奨しているわけではありません。だけど、僕みたいに体調を崩して病んでしまうなら考え直してもいいと思います。小さい頃から「勉め強いられ」てきた結果、我慢を美徳だと思ってしまうのは、大人になってからもよくないと思います。

もちろん苦労もあって、心が大破したこともありました。企業に提案していいところまで進んでいたのに、最後の最後で「子どもだから」「個人だから」と断られたことも何度もありました。「なんで俺が小学生に付き合わないといけないんだ」と突き放されたこともあって、「ああ、こうなるんだな」と悲しくなりました。実は最近も、心が折れてめっちゃ病んでいました(笑)。でも、病んでいるなりに学ぶこともあって、今も新しいことに挑戦しています。

――今後、どのような生き方をしたいですか?

僕は現在、福岡県糸島市のまちづくりに協力しています。まちづくりに本気で取り組む人たちがかっこよくて、巻き込まれました(笑)。でもいろいろ悩んだ結果、僕もやりたいことをやる過程に幸せを感じたいと思ったんです。本気の大人たちに囲まれながら、これからもいろいろなことに挑戦してみたいです。

僕はすべての選択肢をめちゃめちゃ考えるタイプですが、ここ数カ月で、「案外何とかなるのかもしれない」と思うようになりました。これまで「もうダメだ」と思うことが何度かあったけどまだ生きているし、どうなっても学びはある。そんなにつらくならず、全部面白がれたらいいなと思います。

(文:末吉陽子 編集部 田堂友香子、注記のない写真:レウォンさん提供)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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