世界最大級のファンド、「中国株外し」恐れず もはや必須でなくなった中国に対する投資

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世界の投資ポートフォリオにおける中国株の地位が低下している。値下がりが続き、リスクが高まるばかりの中国市場から世界最大級のファンドが距離を置くにつれ、この傾向は加速しそうだ。

中国株に投資している14の米年金基金が提出した書類を分析したところ、そのほとんどが2020年以降に保有株を減らしていることが分かった。

中でも最大級のカリフォルニア州公務員退職年金基金(カルパース)とニューヨーク州共同退職年金基金は3年連続でエクスポージャーを縮小した。

中国政府の長期的な経済政策に対する疑念や不動産危機の長期化、米国との戦略的競争といったマイナス要因が重なり、当初は運用成績重視で始まった中国株離れは今、構造的なシフトになるリスクをはらんでいる。

一般的な対中投資戦略について、米国とオーストラリアの一部大手年金の運用担当者は慎重との認識を示している。

「外国人投資家はもはや中国を投資対象から外すことを恐れていない」とダルマ・キャピタル・マネジメントのゲーリー・ドゥーガン最高投資責任者(CIO)は指摘。「海外投資家が中国を読み解くことをあきらめ、中国を除く世界に投資機会を回帰させようとしているとわれわれは感じている」と述べた。

ロンドンのシンクタンク、公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)が100の年金・政府系ファンド(SWF)を対象に行った23年の調査によると、中国に対してポジティブな見通しを持っているところはなく、相対的なリターンが高いとみているところもなかった。

原題:China Is Fast Losing Its Place as Must-Have in Global Portfolios (抜粋)

--取材協力:Rick Zhao、Irene Huang.

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著者:Abhishek Vishnoi、Amy Bainbridge、Eliyahu Kamisher

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