
(写真:Hollie Adams/Bloomberg)
植田和男氏が日本銀行総裁に就任して約半年が経った。その滑り出しは、まず順調と評価できるのではないか。この間、金融政策に関する主な決定事項は2つで、4月に過去25年間の金融政策のレビューを行うと決めたことと、7月に長短金利操作(イールドカーブコントロール=YCC)の修正を実施したことだろう。
前者は、いかにも学者出身の総裁らしい誠実な判断だ。しかし、実質的に重要だったのは後者である。その後、長期金利が0.7~0.8%まで上昇したことを踏まえると、もしYCC修正のタイミングが遅れていたら、この夏にも昨年秋のように長期国債が売り浴びせられ、イールドカーブも大きく歪んでしまった可能性が高い。
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