香港の新鋭監督が描く市井で生きる人々の姿 「星くずの片隅で」が教える上を向く大切さ

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映画『星くずの片隅で』のワンシーン
映画『星くずの片隅で』/監督:ラム・サム(林森)/脚本:フィアン・チョン (鍾柱鋒)/音楽:ウォン・ヒンヤン(黃衍仁)/出演:ルイス・チョン(張繼聰)、アンジェラ・ユン(袁澧林)、パトラ・アウ(區嘉雯)、トン・オンナー(董安娜)/配給:cinema drifters・大福・ポレポレ東中野/2022年・香港・115分/7月14日からTOHOシネマズ シャンテ、ポレポレ東中野ほか全国ロードショー(©mm2 Studios Hong Kong)

「世の中はひどい。同化するな」。冒頭から身もふたもない真実を言い放つクリーニング店の経営者ザク(ルイス・チョン)。対するのは、妊娠した途端、恋人が消えた若きシングルマザー・キャンディ(アンジェラ・ユン)。コロナ禍で貧困状態になり、掃除婦としてザクに雇われたが、幼い娘ジュー(トン・オンナー)のため、邸宅のマスクを盗む。しかし、ザクは生き抜くために窃盗もいとわない彼女をかばい、信じて雇い続け、まっとうに生きることを諭す。

映画『星くずの片隅で』は、コロナ禍の2020年の香港を舞台に市井の片隅で生きる人々を優しいまなざしで描いたヒューマンドラマ。香港最高の映画賞、香港アカデミー賞で10部門にノミネートされるなど、話題になっている。

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