シュタイナー教育とは?歴史や特徴について解説
などの活動を通して、子ども一人ひとりの発達に合わせた見守り、関わり方をします。
シュタイナー教育はモンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育とはどう違うのか?
シュタイナー教育が、モンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育など、ほかの世界の幼児教育法と大きく違うのは、アントロポゾフィーの考え方が基礎にあるということです。7歳までをすべての土台となる身体づくりを中心にして捉え、その先に思考力の発達があると考えています。幼児期の子どもは全身が感覚器官だと考えていることからも、知的な発達よりも、子どもの意思や感覚が無理なく育つことをより重要視しているといえるでしょう。
シュタイナー教育を受けることのメリット・デメリット
・メリット
子ども一人ひとりの成長を大切にするので、子どもの個性を大切にしたいという思いに添った教育法です。幼児期は身体性を重視していることからも、より子どもらしい子ども時代を送ることができるでしょう。自然に触れ合うことや、食育を大切にしている園も多いです。また、シュタイナーの思想は生活全般に及んでいるので、家庭でも実践できる取り組みがたくさんあり、足並みをそろえることで、よりシュタイナー教育の恩恵を受けることができます。
・デメリット
子どもの生活リズムを大切にする教育方針から、日常での取り組みが必要になる場合があります。仕事や下の子の育児などで忙しい場合には、事前に確認をしておきましょう。また、小学校以降に関しては、フリースクールとして運営をしている学校も多いので、卒業資格をどのように得るかについて学校に確認をしたり、地域の在籍校に確認を取ったりする必要が出てくるかもしれません。
メリット・デメリットはどこで教育を受けるにしても発生します。家族が納得して安心して通えるよう、よく話し合って決めることが大切です。
シュタイナー教育を日本で受けるには?
海外教育のイメージの強いシュタイナー教育ですが、日本でも長年の実践があり、ドイツの教育を大切にしながらも、日本独自の文化や価値観に合わせた教育が行われています。園や幼児教室、学校は日本全国にあり、親子で参加できるワークショップなども開催されています。インターネットなどの情報収集はもちろん、日本シュタイナー幼児教育協会、日本シュタイナー学校協会などの全国組織に問い合わせる方法もあります。まずは加盟している団体を探してみてはいかがでしょうか。
シュタイナー教育を含めて、日本国内でも少しずつオルタナティブな教育機関が増えています。
いろいろな選択肢があることを知ることで視野を広げ、これからの教育について考えていきたいですね。
実際にシュタイナー教育を受けた人の声
では、シュタイナー教育を実際に受けた子どもの保護者はどのように思っているのでしょうか?「子どもらしく成長できている」「個性を伸ばせる」「自主性が身に付いた」など、前向きな声が多く上がっています。また、「教育方針に合っている」「価値観がすばらしい」など、保護者自身が教育方針に共感をしたという声も多く聞かれました。




海外教育に関する調査のうち、シュタイナー教育を実践したと回答した保護者85人
まとめ
その独特の教育内容が注目されがちなシュタイナー教育ですが、安心した環境の中で、子どもが子どもらしく、遊びを通して成長する、それを大人がサポートしていくという考え方は、多くの保護者の皆さんも共感するのではないでしょうか。シュタイナー教育に限らず、さまざまなオルタナティブ教育を知ることで、子ども一人ひとりの個性に合った園や幼児教室、学校選びをしたいですね。