収納盲点!実は多い「テレビボード」スカスカ問題 「○○用」という思い込みが片付けを妨げる

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もしかしたら、収納に「〇〇用」と名前がついていること自体が間違っているのかもしれません。もしくは、「〇〇用」とされていないシンプルで汎用性の高い収納を購入すれば、引っ越してもさまざまに使いまわせます。

今のお部屋は過去からの「結果」

コロナ禍を経て、オンラインの収納相談を始めました。オンライン中、私はとにかく質問役に徹します。

「今日そのシェルフから何を出しましたか?」
 「マスクをそこに置いているのはなぜですか?」
 「家具は今と違う配置だったこともありますか?」

そこから発展されるお話は、今の状態に至るまでのエピソードにつながります。つまり今のお部屋は過去からの結果。「こういう理由でこうなった」もあれば、「とくに理由なくこうなった」もあるのです。相談後に目指すのは、収納の仕組みに理由がある家。そしてその仕組みが「今の暮らしに合っている」ことが何より大事です。

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実はどんなケースも、ベースは今あるもので、何かを変えることでいい変化が起こせることがほとんど。嬉しいことにアップデート報告をくださるお客様からは「おうちへの愛着が増した」というお声を多くいただきます。

お客様の多くが口にするのが「どうしたら片付けのモチベーションが上がりますか?」という疑問。「憧れのインテリア」や「あの人の収納アイデア」はモチベーションの種火になっても、それを燃やし続けるエネルギーは自分の中にしかないと思っています。

ゴールが見えずとも、まずは「こうしたらどうかな?」という思いつきのまま、何かを変えてみませんか?そのうちにモチベーションの火はメラメラ燃えて、部屋への愛着がさらなるエネルギーになって好循環を生むはずです。

本多さおり 整理収納コンサルタント

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ほんださおり / Saori Honda

収納で大事にしているのは、ラクに片付いて家事がしやすい仕組みづくり。その考え方を重視し、誰でも自分の生活に落とし込めるような提案を心掛けている。夫、長男(5歳)、次男(3歳)の4人家族で、2020年よりフルリノベーションした中古マンション(変則1ルーム65m2)に暮らす。リノベーションでは、家族皆がのびのびできて家事動線のいい伸びやかな間取りを実現。主な著書に『片付けたくなる部屋づくり』、『もっと知りたい無印良品の収納』、『モノは好き、でも身軽に生きたい。』『赤ちゃんと暮らす』『とことん収納』『暮らしは今日も実験です』『モノが私を助けてくれる』など。

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