国際的な政治情勢の悪化に伴って、いわゆるグローバル化は、曲がり角にきているように見える。ロシアのウクライナ侵攻により、ロシアと欧州の関係は冷え込んでしまったし、ロシア上空を飛べなくなったことにより、欧州への飛行はかなり時間とコストがかかるものになってしまった。
米中関係の悪化や台湾海峡問題、北朝鮮問題など、世界全体の地政学的リスクが増大し、サプライチェーンの国内回帰が、真剣に議論されるようになってきている。
このような状況下においては、皆が漠然と夢見ていたような、世界中を財や資本や人が自由に動き回る世界というのは、なかなか実現が難しいことを思い知らされる。とはいえ、人口が減少していく国内経済にだけ目を向けていても将来の伸びしろは小さく、地政学的リスクを考慮しながら、いかに世界に向けてビジネスを展開していくかが今後の大きなカギを握る。
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