
誰が代わりに作るのか。想像するだけでも怖い
――かつて業界トップだった日医工が経営再建を図っています。
日医工は黒字化に向けた事業計画を作る必要があり、その中で不採算事業を切り捨てざるをえないだろう。だが、一部の薬の製造をやめた場合、誰がその分を作るのか。想像するだけで怖くなる。
日医工から代替生産の打診が来たが、同社が作って赤字のものは、僕らがつくっても赤字。製造原価が8割超えたら即赤字だが、日医工の決算発表などによると製造原価は90%を超えている。
ピークは過ぎたとはいえ、われわれ自身が(製造キャパシティが足りず)220品目ほど出荷制限をかけている。まずはこの出荷制限を解除する必要があり、よそ様の分をカバーする余力はない。
――厚労省が主催する検討会で、後発品業界は薬価引き上げなどを主張しています。後発品業界の混乱は薬価制度と関係があるのでしょうか。
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