キリン「1缶270円」高価格ビールが占う復活の行方 ビール出直しと新ジャンル回復の二兎を追う

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高価格のクラフトビールと低価格の新ジャンル。キリンがこの2つのカテゴリーで勝負を仕掛ける背景にあるものとは。

2022年3月に行われたキリンビール事業戦略発表会で、堀口英樹社長(左)は新商品「スプリングバレー」への期待を語った(記者撮影)

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都内のとある食品スーパーの酒コーナー。「一番搾り」や「スーパードライ」、「ザ・プレミアム・モルツ」「ヱビス」といったなじみのブランドのビールが並ぶ。その棚の一角でひときわ異彩を放つのが、キリンビールの「スプリングバレー 豊潤<496>」だ。

容量350mlの1缶の価格は約270円。「スーパードライ」や「一番搾り」の約200円と比べて、思わず二度見してしまう価格だ。ビールや発泡酒より低価格の「新ジャンル」なら2本買える。24缶入りのケースでは1箱が約6600円もする。

女優の吉永小百合さんを起用したCMを積極的に打つなど、旗艦商品の「一番搾り」と並んで、キリンビールが今年力を注ぐビールブランドだ。

「スプリングバレー」は、英語で「職人技のビール」「手作りのビール」などを意味するクラフトビールとなる。

大ヒット商品「本麒麟」が失速

2022年1月に行われた、キリンビールの事業方針説明会。堀口英樹社長は「ビール市場の再成長にクラフトビールは欠かせないと確信している」と力を込め、「スプリングバレー」がその役割を担うとした。

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