オリオンビール「上場計画見直し」で迎える正念場 ソニー出身の村野新社長にのしかかる難題

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2021年12月に社長に就任した村野氏は「長期志向で経営をしていくことが大事」と強調する。沖縄発のビールメーカーはどこに向かうのか。

沖縄のみならず県外のスーパーなどでもオリオンビールやチューハイ「natura WATTA」を販売している(編集部撮影)
沖縄県のビールメーカー・オリオンビールの村野一社長が、2019年に掲げた「5年後をメドに新規上場する」という計画を見直す意向を示した。酒税減免措置の縮小や、足元のコロナ感染拡大で計画を見直さざるを得なくなった格好だ。
オリオンビールは2019年にアメリカの投資ファンド、カーライルグループと野村ホールディングスに買収され、衣料品ブランドのルルレモン・アスレティカJP社長だった早瀬京鋳氏が新社長に就任。創業家の影響が残る経営から、普通の株式会社へと脱皮する「第2の創業」を迎えた。
その総仕上げが株式の新規上場計画だったが、2019年3月期から業績は3期連続の減収減益に。早瀬氏は2021年6月、「一身上の都合」で社長を退任した。
社長ポストはしばらく「空席」だったが、カーライルと野村からオリオン立て直しのオファーを受け、2021年12月1日に就任したのが村野氏だ。ソニー時代に海外市場開拓の前戦に立ち、出版社大手デアゴスティーニ・ジャパンやカミソリ大手シック・ジャパンの社長を務めた経営のプロ。火中の栗を拾うような決断をしたのはなぜか。本人に聞いた。(※インタビューは1月14日実施)

渡りに船だった社長オファー

――向かい風の中で社長就任を引き受けた理由を教えてください。

もともと沖縄が大好きで、いつかは移住したいと考えていた。家族で宮古島を旅行し、夜、オリオンビールを飲みながら家族と「移住計画を前倒ししようか」という話をしていた矢先、オリオンビール社長のオファーがきた。渡りに船だった。

――新規上場については、2019年時点で「5年後をメド」としてきました。この計画を見直すのでしょうか。

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