自ら立ち上げた「ヘルスサイエンス事業」の大幅な成長を描く、キリンHD磯崎功典社長。その腹積もりはいかに。
ミャンマー事業の撤退は「痛い」
――ミャンマーの国軍系企業と合弁で展開していた現地でのビール事業は、軍のクーデターにより人権リスクが表面化し、2022年6月末までに撤退すると表明しました。
今はウクライナでの人道危機に関心が向いているが、ミャンマーの人権問題は世界が注目している。ミャンマー事業の売り上げはキリンHD全体のおよそ1割を占めていたので、それは残念ですよ。撤退は痛いです。
ただ、(2020年に買収した)アメリカのクラフトビール子会社のニュー・ベルジャン・ブルーイングは、環境や社会問題などに配慮した企業への国際的な認証である「Bコープ」を持っている。それだけにESG(環境・社会・企業統治)に対する関心が強い。
――ニュー・ベルジャン社の存在が、ミャンマー事業に影響を与えたのですか。



















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