スマホで見いだした“勝ち筋"を再び 2社での新車開発・販売がゴールじゃない

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「世界のいろいろな自動車メーカーから(協業の)お話をいただいている」。EV(電気自動車)事業についてそう明かしていたソニーグループが、今回パートナーとして選んだのが、国内大手のホンダだった。

ソニーは1月に米ラスベガスで開かれたテクノロジーの見本市「CES」で、自社製EV「VISION-S(ビジョンエス)」の市場投入を本格検討すると宣言。冒頭のコメントはその発表後、開発を率いるソニーの川西泉常務が東洋経済のインタビューで語ったものだ。

ソニーとしては、EVを製造するうえで不可欠となる車体製造やメンテナンスの面でホンダを頼れるようになるのが第1のメリットだ。加えて、ビジョンエスの製造を単なるEMS(製造受託)企業に委託するのではなく、「あのホンダと組んで新製品・サービスを出す」というストーリーを付加できるのも、消費者にアピールするうえで重要な差別化要素になる。

ソニーが開発中のEV「VISION-S 02」が3月5日、初めて一般公開された。会場の二子玉川ライズ(東京都世田谷区)では多くの人が足を止め実車に触れていた

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