「基幹産業が消える」ENEOS工場閉鎖で地域に激震 和歌山製油所「停止」に知事が怒りの猛抗議
地方の基幹産業がある日突然なくなる。そんな事態が製造業が盛んだった地域で増えている。
「地域の皆様にかわいがっていただいた歴史を踏まえると、機能停止せざるをえないことは本当に断腸の思いだ」(ENEOSホールディングスの大田勝幸社長)
石油元売り最大手のENEOSは1月25日、和歌山製油所(和歌山県有田市)の稼働を、2023年10月をメドに停止すると発表した。
和歌山製油所の生産能力は1日当たり12.8万バレル。186.9万バレルある同社の原油処理能力の7%に相当する。15万バレルの処理能力を削減する神奈川県横浜市の根岸製油所(2022年10月に1ラインを閉鎖予定)に続く大規模な拠点縮小だ。ガソリン需要の落ち込みや、脱炭素化の影響で対応を迫られている。
この判断に揺れているのが、地元・和歌山県だ。
「相談なく、事前通告もなしで、一方的に製油所機能の停止を決定するというやり方は大変遺憾であり、大企業の姿勢として極めて疑問を感じざるをえない」
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