昨年11月に結果が発表された総務省の2020年国勢調査によれば、20年の65歳以上人口は、15年よりも224万人増えて3603万人となった。高齢化率も28.6%に上昇した。
ちなみに、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(15年基準)によれば、65歳以上人口は、42年に3935万人となるまで増加を続け、その後減少局面に入る。
今後の高齢化の進展には、不安の声も聞かれる。しかし、そもそも65歳以上を一律に「高齢者」とすることが妥当なのか、問われるべきだ。日本老年学会・日本老年医学会によれば、10〜20年前に比べ、現在は高齢者の身体機能が 5〜10年若返っているという。こうした提言に基づき、政府は「エイジレスに働ける社会」を優先度の高い政策目標に掲げている。
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