無印は「社会運動」、異色の新社長が明かした真意 ユニクロ出身の堂前氏「僕は伝道者にすぎない」

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

売上高3兆円構想を掲げた意味、自身が描く「社長像」――。堂前新社長が単独インタビューですべてを語った。

売上高3兆円という大目標をぶち上げた無印。今後は地方への出店を加速する(撮影:今井康一)

特集「無印の大勝負」の他の記事を読む

「第二創業」――。
「無印良品」を展開する良品計画は7月、新たな中期経営計画を発表した。55ページにおよぶ中計は、冒頭の4文字から始まる。
発表の舞台に上がったのは、9月1日付で社長に就任した堂前宣夫氏。かつて「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングで副社長などを務め、柳井正氏の右腕としても知られた人物だ。
新中計では2030年に実現したいこととして、「日常生活の基本を担うこと」と「地域への土着化」の2点を掲げる。地方の食品スーパー横などへの出店を進める方針で、売上高3兆円(2021年8月期実績は4536億円)という野心的な数値目標も設定した。
無印初の外部出身のトップとして、会社をどう率いるのか。そして新たな成長戦略に込めた思いとは。堂前新社長に聞いた。

"本業"を定義し直した

――コロナ禍で消費低迷などの影響も残る中、なぜこのタイミングで「第二創業」を宣言したのですか。

コロナだからというわけではなく、経営体制が変わるに当たって会社の方針を従業員を含めてみんながわかるようにしたかった。

あと無印は2020年に創業40周年を迎えた。これまでを振り返り、「100年先に、会社としてどんなことしたいんだっけ」という議論が社内であった。その節目という意味合いも大きい。

次ページ規模ありきではない
関連記事
トピックボードAD