ファーウェイ、新型コロナウイルス…。中国たたきならば何でもOKになっていないか。
日本は“政治の秋”真っ盛り。普通なら「中国どころではない」となるところだが、さにあらず。自民党総裁選挙の各候補の対外政策はほとんど対中国だった。たまらず某中国メディアが「われわれのことは放っておいてくれ」と嘆いたのはご愛嬌だ。
岸田文雄首相は早速、「(中国に)言うべきことは言う」と当節流行の「強気な俺」をアピールしたが、「言え」ば、日本周辺の環境は好転するのだろうか。
日本が香港やウイグル、台湾の問題に口を出しても、おそらく中国はそれを「嫌がらせ」としか受け取らない。問題解決どころか、反発するだけだ。そもそも接しているニュースが違うから当然だ。
例えば、先ごろ身柄拘束を解かれた華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟CFO(最高財務責任者)の帰国報道だ。日本を含む西側各国では「司法取引」と説明──記事を読んでもどんな取引なのかさっぱりわからないが──された。しかし中国では「謝罪も罰金もない、完全勝利」と報じられている。
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