中国「恒大集団」 債務危機の深層 窮地の巨大不動産グループ

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世界を揺るがした恒大集団の債務危機。問題の根源には、極めて特異な資金調達構造があった。

恒大集団は、米経済誌『フォーチュン』の「グローバル500ランキング」で122位に位置する大手不動産企業(アフロ)

負債総額33兆円。中国最大級の不動産企業、恒大集団はなぜ窮地に陥ったのか。その暗部に斬り込んだ中国の調査報道メディア「財新」の特集をお届けする。

恒大幹部を48時間軟禁 怒りの声を上げた投資家

深圳市南山区にある高さ202メートルの巨大ビル。この場所が現在、世界の金融市場を揺るがす暴風の中心となっている。

1~2カ月前から、この場所には「債権回収を求める」と書かれた横断幕を掲げる施工業者や取引先、さらには給料を受け取っていないという出稼ぎ労働者たちがひっきりなしに現れるようになった。

彼らが債権を回収しようとしている相手は、中国の大手不動産企業「恒大集団」だ。同社は1996年に広州で創立され、2016年に本社を深圳に移している。

本社ビル前の債権回収騒動は、21年9月8日以降に急増した。この日、恒大集団傘下の「恒大金融財富管理」(以下、恒大財富)が、自社で販売していた理財商品(資産運用商品)の償還を延期すると発表し、数十万人の投資家たちが一瞬にして大混乱の渦に巻き込まれることとなったのだ。

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