電動化などCASE対応に迫られるトラック業界。6月に就任した日野自動車の小木曽社長に今後の戦略を聞いた。
トヨタとの連携が深まる
――日野の経営を託された感想と抱負を聞かせてください。
大役をいただけたことを光栄に思うと同時に、その責任の重さを痛感している。日野は長年に渡って、貨物トラックやバスを手がけ、モノの移動、人の移動を支えてきた会社。商用車メーカーとして、今後も当たり前のことをしっかりやって、お客さんや社会の役に立つ会社であり続けたい。
CASEだ、電動化だと騒がれるが、それは技術的な手法の話に過ぎない。本質的なのは、そうした新た技術を使って、お客さんや社会にどう役立てるかという部分。そこをすべての起点として、経営をやっていく。
また、こういう変革の時だからこそ、人づくりを大事にしたい。日々変わっていく現実に謙虚に向き合い、現場で物ごとを考えて行動できるチーム作りと、それを奨励する会社の体制が必要だ。私自身も時間が許す限り現場に足を運んで、社員たちとともにお客さんの困りごと解決に向き合い、一緒に汗を流すつもりだ。
――就任に当たって、トヨタの豊田章男社長からはどんな言葉を?
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