電動化や自動運転など「CASE」と呼ばれる次世代技術に対応するため、貨物トラックを舞台とした国内大連合が動き出した。
――スウェーデンのボルボ・グループと大型トラックの先進技術で提携し、さらに大型のFCV(燃料電池車)ではホンダと、そして今回、トヨタグループとの協業にも踏み切りました。
CASEで自動車産業が根底から変わる。電動化1つをとっても、それだけですごい破壊力だ。
しかも、あらゆる産業でカーボンニュートラルへの取り組みやDX(デジタルトランスフォーメーション)が同時進行して、社会そのものが大きく変貌する。当然、製造業のあり方も変わるだろう。そういう今まで経験したことのないものすごい変化に、いすゞという会社がどう対応していくのか、本当に対応できるのか。
いすゞはディーゼルエンジンで高度な技術を持っている。どこにも負けないエンジンを作ってきた自負があるし、その技術こそが誇りだった。しかし、今持っている技術や設備が負の遺産になる可能性だってある。
まず素直に新しい技術を受け入れていくことが必要で、今までの延長線で物事を考えていては到底生き残れない。そういう危機感、ものすごく強い危機感ですよ、根っこにあるのは。
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