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新型コロナで「鎖国」、長期戦を覚悟か 5000室の巨大隔離施設建設に着手

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中国政府は新型コロナで水際対策を強化。外国との往来を制限しても抑え込む方針のようだ。

広東省広州市では5月に変異型のデルタ株が見つかり、市民に行動制限の措置が取られた(ロイター/アフロ)

中国政府が広東省の国際空港近くで5000室という巨大な隔離施設の建設に着手した。コロナ関連の規制撤廃に動く欧米諸国とは一線を画し、中国は当面、事実上の「鎖国状態」も辞さず、長期戦の覚悟を固めたとの見方も出ている。

建設が進むのは、「広州国際健康ステーション」。中国南部の中核空港である広州白雲国際空港から西へ約20キロメートル、車で30分ほどの農村地帯にある。敷地面積は25万平方メートル、隔離用のホテル式客室5000室、スタッフ2000人の宿舎、医療棟などからなる巨大な施設だ。今年6月下旬に着工、昼夜兼行で作業が行われており、早ければ9月中にも一部が稼働の見込みと伝えられる。

入国者をホテルで隔離する場合、換気設備の不備により客室間で空気が流れ込む例が報告されていた。また隔離が長期化するにつれ、人員の手配や食事の提供、医療機関との連携などの非効率が課題となってきたことから、最新設備を備えた専門施設の建設を決めた。広州市のほか、香港に隣接した深圳市にも同様の施設を建設する計画があるという。

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