製造受託でEVの大量生産に照準。「アップルカー」製造の本命ともいわれる。
スマートフォンの次は電気自動車(EV)で飛躍を遂げるのか──。
iPhoneをはじめ数多くの電子機器の製造を担ってきた世界最大の設計・製造受託サービス企業、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)がEV製造に向けて猛然と動きを加速している。
「EVはグループの成長ドライバーの1つとなる」。3月30日、ホンハイの劉揚偉董事長(会長に相当)は2020年12月期の決算発表を行う電話会見でそう語った。
この電話会見の5日前の3月25日、台湾の中心都市である台北のカルチャースポット、松山文創園区に200社を超えるサプライヤー関係者が集まった。20年10月にホンハイが主導して立ち上げたEV開発プラットフォーム「MIH」に参画する企業を集めた初のサプライヤー集会だ。
オンラインでも1000社余りのサプライヤー関係者が参加。MIHを率いる鄭顕聡CEOは「高水準、高効率、かつスピーディーな運営体制を整え、プラットフォームのメンバーや(自動車)業界のパートナーとともに次世代のEVエコシステムを構築する」と宣言した。
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