前田道路TOBから統合発表までの期間
2020年3月にTOBにより前田道路を子会社化した。そこからほとんど間を置かずに今年10月の経営統合を表明した。
──昨年3月にTOB(株式公開買い付け)により前田道路を子会社化したばかりですが、今回共同持ち株会社設立の発表となりました。新体制は以前からの構想ですか。
建設業界だけでなく、社会全体がたいへんな変革の時代を迎えている。この環境認識はTOBを実施した時期と変わっていない。当社はこの変化をしっかり見据えて、中長期的に改革を進める方針を掲げていた。ただ、新型コロナウイルスが発生してから、求められる変革スピードが上がった。急激な変化に対して、改めてグループ間でのビジョンや戦略の共有化が重要になってきた。そのための共同持ち株会社設立だ。
前田建設が道路を完全子会社化する形も選択肢の1つとしてはあったが、それでは前田建設だけが上場会社として残って、道路は上場廃止となる。そうなると社員のモチベーションへの影響が懸念される。親子関係は解消するものの、新設するホールディングスが上場を維持し、その傘下に兄弟関係で3社が入るというスキームが最善ではないかと今回判断した。
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