インフラ投資と中・低所得者層の消費拡大の関連銘柄が狙い目だ。
米国株投資への日本人の関心が高まっている。理由は主に3つある。過去のパフォーマンスがよいこと、少額で購入できること、そしてコロナ禍の影響だ。
パフォーマンスは、下図に示したように米国が日本を大きく上回る。日本経済が低迷している間、米国経済は成長し、テクノロジー企業が世界を席巻した。また米国株はすべて1株単位で売買されるので大半が数千~数万円で購入でき、個人が買いやすい。さらにコロナ禍で外出が思うようにできない中、多くの人がSNSなどを通じて良好な米国株パフォーマンスの情報に触れたようだ。
米国株相場は昨年後半、右肩上がりだったが、今年は神経質な展開に注意が必要だ。景気が過熱し物価が急上昇するのではという警戒感から米10年国債利回りが急騰。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は一時的な物価上昇には忍耐強く当たるとしたが、金融緩和政策の修正懸念はくすぶり続ける。とくに市場予想を上回る経済指標が続いたり、当局者による金融緩和縮小を示唆する発言が報道されたりすれば急速なリスク回避の動きが起こりうる。経済の再生と金融緩和継続による株価上昇というベストシナリオを描きつつも、揺れる展開が予想される。
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