仮想通貨の価格が急騰している。代表的な仮想通貨であるビットコインは、2月に585万5881円(終値ベース)と史上最高値を更新。1年前と比べ5倍超にまで上がった。

なぜ価格が急騰しているのか。主に3つの要因が挙げられる。
1つ目は企業の参入だ。米電気自動車(EV)大手のテスラは2月8日、ビットコインに15億ドルを投資し、同社のEVもビットコインで購入可能にすると発表した。また企業向けソフトウェアサービスの米マイクロストラテジーや、決済系フィンテックの米スクエアもビットコインを購入。決済大手の米ペイパル・ホールディングスも仮想通貨を使った決済サービスの開始を昨年10月に公表している。
その結果、ビットコインへの流入通貨も米ドルシフトが鮮明だ。2018年には3割以下だった米ドルの割合が、21年には7割以上に上昇した。米国企業や投資家がビットコインを積極的に購入している状況が見て取れる。

2つ目は、仮想通貨が“フラジャイルな(壊れやすい)”資産である点だ。巨額の財政出動による貯蓄の増加、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和で、市場にはマネーがあふれている。マネーは株式市場に流れ込んでいるものの、株価にはPER(株価収益率)のような理論価格がある。一方で仮想通貨には確立した理論価格はない。より高いリターンを求めるなら、ボラティリティー(変動率)の高い市場にマネーは向かう。言い換えれば、理論値が見えにくいものほど価格は上がりやすい。住宅価格の上昇も同じ現象といえる。
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