ピーチの国内線大増便に透ける思惑 低運賃ならではの強気姿勢

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コロナ禍で航空各社が減便する中、あえて供給量を増やす理由とは。

2020年12月24日、中部国際空港から新千歳へのピーチの初便は180人の定員に対して160人が搭乗するなど上々の出足となった

コロナ禍の「乱気流」に対し正面突破を試みる──。

ANAホールディングス傘下で国内LCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーションは2020年12月24日、中部国際空港にて発着する新千歳・仙台両空港への路線を開設した。同社が中部発着の定期直行便を設定したのは初めてだ。

中部は航空会社にとって「鬼門」ともいえる空港だ。日本の3大都市圏に数えられる中部圏の大規模な移動需要を抱えているが、首都圏や近畿圏への移動手段としては新幹線などに劣後している。19年の国内線の乗降客数では、新千歳や福岡、那覇空港などの後塵を拝し、8位にとどまる。

ピーチが今回就航した新千歳線は、座席利用率が他社の年間実績で71.7%、仙台線に至っては同56.9%と、高需要路線とはいいがたい。ただ、これらは20年11月に経営破綻したLCCのエアアジア・ジャパンが運航していた路線だ。中部発着路線だけを運航していたエアアジア全体の座席利用率は、コロナ影響のなかった19年12月期で78%に達し、それほど悪い数値ではない。

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