──設立経緯が変わっています。
エンジニア、クリエーターの採用難に陥っていたサンディエゴの通信関連大手クアルコムが、そうした職種を養成できる高校を地元に設立しようと考え、2000年につくられたチャータースクールです。既存の公立校の教育に飽き足りない保護者などがチャーター(設立趣意書)を自治体に提出し認可されると、公費で運営されるので、授業料は要りません。日本の学習指導要領に当たるコモンコアに沿いつつも、かなり自由なカリキュラムを組める。人気校となったハイ・テック・ハイは今や小中学校も擁しますが、学年が上がるにつれ自由度は高くなります。
──展開されるのが、探究する学びの1つ、プロジェクト型学習。
探究を定義づけたのは米国の哲学者パース。命題は問い直され続けなければならず、問い直されることで信念に近づく。その信念は頭の中で完結するのではなく、行為し、失敗し、実際の世界で有用で活用されることによって、真となっていく。その過程が探究です。人は受け取った情報を基に推論し、批判的に思考するので、探究的な学びは人の認知の仕方に合っている。課題解決型学習やアクティブラーニングも含まれます。
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