「強いリーダーシップは不要、各社が“とがる"ことが重要だ」 インタビュー/カインズ会長 土屋裕雅

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つちや・ひろまさ 1966年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、90年野村証券入社。96年にいせや(現・ベイシア)入社。98年カインズ入社、同年取締役。2002年の社長就任を経て、19年3月から現職。(撮影:今井康一)

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現在のベイシアグループを実質的に率いるのが、創業者・土屋嘉雄氏の長男であるカインズの土屋裕雅会長だ。グループ売上高1兆円を達成したその先で、2代目としてどう成長へ導くのか。

──グループ売上高1兆円に到達できた理由をどうみていますか。

グループで共通する強みは「商売人気質」の人が多いこと。目の前のお客さんに対して何か貢献しようという思いが強い。お客さんに貢献するためなら、新しい事業でも何でもできてしまう器用さがある。

あとは創業者もそうだが、堅実。何かあると「もうそのエリアは全部やめよう」とか判断するから、店舗数も一本調子には伸びてこなかった。こうした慎重さがなければ、もっと早く1兆円に届いただろうが、でかい失敗もしていたと思う。

──牽引役のカインズは2007年に裕雅さんが「SPA(製造小売業)宣言」を行い、PB(プライベートブランド)の商品力で他社と差別化してきました。当時、SPA化が強みになるという信念があったのでしょうか?

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