現在のベイシアグループを実質的に率いるのが、創業者・土屋嘉雄氏の長男であるカインズの土屋裕雅会長だ。グループ売上高1兆円を達成したその先で、2代目としてどう成長へ導くのか。
──グループ売上高1兆円に到達できた理由をどうみていますか。
グループで共通する強みは「商売人気質」の人が多いこと。目の前のお客さんに対して何か貢献しようという思いが強い。お客さんに貢献するためなら、新しい事業でも何でもできてしまう器用さがある。
あとは創業者もそうだが、堅実。何かあると「もうそのエリアは全部やめよう」とか判断するから、店舗数も一本調子には伸びてこなかった。こうした慎重さがなければ、もっと早く1兆円に届いただろうが、でかい失敗もしていたと思う。
──牽引役のカインズは2007年に裕雅さんが「SPA(製造小売業)宣言」を行い、PB(プライベートブランド)の商品力で他社と差別化してきました。当時、SPA化が強みになるという信念があったのでしょうか?
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら