経済理論の世界の中心人物
──ミルグロム氏とウィルソン氏は、経済学の世界ではどんな存在なのですか。
鎌田:僕や小島さん世代からすると、とくにミルグロム氏は、ずっと経済理論の世界の中心にいる人というイメージですね。僕たちが共同研究している分野、マッチングやマーケティングデザインの分野ではまさに大御所で、今でも現役でバリバリ論文を書いています。
ウィルソン氏はミルグロム氏の先生で、10歳ほど年上。80代なんですが、今も名誉教授として教壇に立っているようです。
小島:ミルグロム氏は今回はオークションでノーベル経済学賞を受賞しましたが、受賞してもおかしくない年が過去に何度もあった。
例えば、2012年にマーケットデザインでアルヴィン・ロス氏とロイド・シャプレー氏(故人)が受賞したときには、当然ミルグロム氏の名前が加わってもおかしくなかった。2016年に契約理論の分野でオリバー・ハート氏とベント・ホルムストローム氏が受賞したときも同じ。



















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