企業説明会が相次ぎ中止、前例なき就活戦線の実情 新型コロナが就活戦線に影響
Web面接が急速に拡大している。
例年3月1日は、就職・採用活動の解禁日に当たり、一斉に合同説明会などが開催されていた。だが、今年は新型コロナウイルスの影響で、いつもと違う就活風景となっている。
「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは、3月末までに開催する合同企業説明会や就職活動準備イベントをすべて中止にすることを決定。マイナビや、「キャリタス就活」を運営するディスコも、3月15日までの合同企業説明会の中止・延期を決めた。
3月は、2021年4月の就職を目指す大学3年生や大学院1年生(21年卒生)が本格的に就職活動を行う時期だ。ただ合同説明会の中止は、「企業への影響は少ないのでは」(就職情報会社の関係者)という声が上がる。なぜなら、就活の中心は現在、企業別の説明会や選考に移っているからだ。
企業の多くは、2月までに行ったインターンシップの参加者から、候補者を選び、すでに選考を進めている。実際、ディスコの就職意識調査によると、2月1日時点で、選考を受けた学生は前年比7.9ポイント増の47.8%、受験社数も平均で2.6社に達する。さらに内定を得た学生は10%となっている。
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