データで見抜く 日本経済の真相 原田泰、大和総研著

データで見抜く 日本経済の真相 原田泰、大和総研著

「ワーキングプアは増えていない」「日本はそもそも平等な国ではない」から始まって、「2000年代半ばに日本は成長を諦めていた」「高齢者は消費税を負担していなかった」、さらには「ドルはリーマンショック以来、むしろ上昇している」「基軸通貨の交代はない」などまで、目からうろこが落ちるような事実と見通しが突きつけられる。

中でも、示唆的な展望は金融の立て直しだろう。依然として資本市場が未成熟で、海外投資にも消極的な現状を分析しつつ、超高齢社会を乗り越えるために、潤沢な資金を活用する戦略をしっかりと発動する必要があると説く。各種データに証券系シンクタンクならではの着眼もある。

日本の行く末を考えるうえで、好適なデータと視角を提供してくれるが、惜しむらくは今後の展望において人口動態との関連が十分に触れられていないことだ。このテーマでの「ニュースでは伝えない真相」の続編を期待した
い。

日本実業出版社1470円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
『会社四季報』新春号を先取り!<br>波乱相場にも強い大健闘企業

企業業績の拡大に急ブレーキがかかっている。世界景気の減速や原燃料費・人件費の高騰が重荷だ。そうした逆風下での大健闘企業は? 東洋経済最新予想を基に、上方修正、最高益更新、連続増収増益など6ランキングで有望企業を一挙紹介。