資生堂社長「化粧品の中国人需要は、まだまだ伸びる」 魚谷雅彦社長が語るインバウンド需要の展望
――今年1月施行のEC法をきっかけに、各化粧品メーカーのインバウンド売り上げは下向きました。資生堂も影響を受け、19年度3四半期(19年1月から9月期)はインバウンド売り上げは前年比5%増と堅調でしたが、転売業者への売り上げが10%減でした。
訪日中国人を中心とするインバウンド需要の減少は、ある意味では想定どおり。お土産用に購入する人もいる一方で、化粧品を大量に持ち帰ってネットで販売する人たちもいた。EC法の影響もあるけれど、転売業者がいつまでそういう商売を続けるのか。それには限界がある、と見ていた。
「爆買い」的にバイヤーが大量に購入していく動きは、いつまでも続くわけがないと思っていた。いずれ落ちてくるだろうと見ていたが、それがまさに今年だった。
一方で、資生堂の一般旅行客の売り上げは、数%だが増えている。中国国内ではわれわれも百貨店などに店舗を出しているし、現地EC(ネット通販)モールのTモールにも出店しているが、その売り上げも好調だ。



















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