有料会員限定

豊田家はずしの危機 「豊田章男 100年の孤独」 第5回

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
拡大
縮小
(撮影:尾形文繁)

『豊田家はずし』は本当だったのだろうか。

「豊田の姓に生まれたことにつきましては、私に選択権はございません」

2009年1月、トヨタ自動車社長昇格を発表する会見の席上、豊田章男は、そう語った。

近年、世襲をめぐっては、大塚家具、大戸屋ホールディングス、サンリオなど、ドタバタ劇を演じる企業が続出した。金融庁と東京証券取引所が中心になってまとめた2014年のスチュワードシップ・コード、15年のコーポレートガバナンス・コードの導入など、企業統治の強化、経営の透明性向上を図る動きの影響もあっただろう。

【スチュワードシップ・コード】「機関投資家の行動指針」などと訳される。機関投資家に対して、投資先企業の中長期的な成長を促すために求められる行動規範。日本では2014年2月に金融庁が策定。導入は強制ではない。

【コーポレートガバナンス・コード】上場企業の守るべき行動規範を示した指針。日本では金融庁と東京証券取引所が取りまとめ、2015年6月に適用が開始された。法的拘束力はないが、実施しない場合は理由の明記が必要。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内