
現金を取り扱わず相談業務に特化した小型店舗を展開するなど、ユニークな経営で知られる東京スター銀行。同行頭取の佐藤誠治氏は、1978年4月に早稲田大学政治経済学部に入学した。
「慶応大学経済学部にも合格しましたが、早稲田を選びました」
外国航路の船員だった父親は、慶応大学への進学を勧めたという。
「父は慶応が大好きで、自ら経済学部の通信課程を受講していたくらいですが、親が強く勧めるほど、反骨精神が出るのは息子の宿命ですね。早稲田を選ぶのに迷いはありませんでした」
ちょうどこの頃は、学生運動もすっかり収まっていた時期。全共闘世代に対してコンプレックスを抱く世代だったという。
「五木寛之の『青春の門』を読み、葛藤する若き主人公に自分を重ねたこともあります。当時の早稲田の学生は7割が地方出身者で、非常に多様性に富んでいた。そのような中で香川から1人で上京したので、周囲がとんでもなく賢く見えた。その中でつねに『焦り』や『迷い』がありました。サークルもすぐやめてしまい、アルバイトざんまいでした」
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