復活担う創業家の御曹司 海外不振が続くサンリオ
創業社長から60歳以上若い孫への世代交代が近づく。若き御曹司は、業績不振に直面するサンリオの経営を立て直せるか。
「私ももう90歳。まだ社長をやっているが、近々(彼が)代わりをやってくれるでしょう」。ハローキティなどのキャラクターで知られるサンリオが5月中旬に開いた投資家向けの決算説明会で、辻信太郎社長は自らこう口にした。視線の先にいた辻朋邦(ともくに)専務は社長の孫で、まだ29歳だ。
信太郎氏は1960年にサンリオの前身となる会社を創業し、以来60年近くにわたって、経営トップに君臨。しかし、東京証券取引所の上場企業の中で3番目の高齢社長となり、後継者の問題が取りざたされている。
サンリオの後継者問題が注目される理由は二つある。一つは創業一族で後継者の最有力候補である朋邦専務の年齢が、大手企業の経営者としては非常に若いこと。そしてもう一つは、同社が2014年度以降、4期連続で減収減益と業績不振に陥っており、その立て直しを迫られているからだ。
ではいったいなぜ、後継候補が60以上も年の離れた孫なのか。そしてまた、サンリオの業績不振の理由はどこにあるのか。
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