世界で戦うには「オーナーの気概」が必要だ 第4回 カリスマ経営者、最後の難題

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
拡大
縮小
井上礼之ダイキン工業会長が考える経営者の「引き際」とは(撮影:今井康一)

特集「「海外M&A」巧者の極意」の他の記事を読む

社長、会長として19年間君臨し、ダイキン工業をグローバル優良企業に育て上げた井上礼之会長は間違いなく日本のカリスマ経営者の一人だ。

しかし、もともとエリート街道を走ってきたわけではない。まともに就職活動もせず、大阪金属工業(現ダイキン工業)に就職したのは父親のコネ。新人時代には10日間も無断欠勤したこともある。後に仕事に目覚め、人事・総務畑で順調に出世していく。それでも主力の空調事業の経験はなく、1994年の社長就任は11人抜きだった。

一介のサラリーマンがいかにしてカリスマ経営者となったのか。そして、カリスマ経営者に共通する最大の課題である、引き際をどう考えるのか。

私はダイキンの4代目の社長に当たる。前任の社長(山田稔氏)は創業一族の長男だったが、会長になって11カ月で亡くなってしまった。ダイキンに勤めていた(前任社長の)弟さんも同じ年に死んでしまった。その後、創業一族は株も売ってしまい誰もいなくなった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内