「エッジを立てなければ、ホンダはいなくなる」
八郷隆弘 本田技研工業(ホンダ)社長
自動車産業の大転換期にホンダをどう舵取りするのか。八郷隆弘社長を直撃した。
──10年後、20年後のホンダをどのような会社にしたいですか。
これまでの拡大路線の反省を踏まえ、もう一度ホンダの原点に戻って思いを一つにしようと考えて、「2030年ビジョン」という中期経営計画を昨年打ち出した。2輪車・4輪車・汎用製品(耕運機や発電機など)という既存事業のうち、4輪事業は10〜20年後を見据えて体質改善を進める。
同時に20〜30年後に向かって、各事業の組み合わせで新規事業の芽を育てる。2輪・4輪・汎用を合わせて2800万人の顧客がいることがホンダの強みだ。
これまで三つの事業の担当者は、互いに対抗心が強く交流できていなかった。しかし電動化やシェアリングといった最近の流れは、4輪に限らず各事業に共通なので経営の意思を入れて連携させる。
この大転換期に、ホンダにしかできないエッジの立たせ方で、どのように対応していくか。これは勝負だ。もしできなかったらホンダはいなくなる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら