全米注目の「訓練キャンプ」 プログラミングで年収急増
1日12時間パソコンに向かう日々を3カ月。エンジニア養成所に若者が殺到する。
米国シアトル郊外の小さなビル。朝8時を回ると、大勢の若者たちが眠い目をこすりながら入ってきた。部屋の中にはパソコンがずらりと並び、あちらこちらにホワイトボードが置かれている。彼らは各自かばんを置くと、黙々とそのボードに数式のようなものを書き始めた。
「コーディングドージョー」という名のこの施設は、ウェブサービスやスマートフォンアプリの開発エンジニアを養成する学校で、全米7都市に校舎を置く。コーディングとは、プログラムのコードを書くこと。韓国系米国人の創業者が日本語の「道場」を入れた校名のとおり、入学と同時に毎日12時間を費やす厳しい“訓練”の日々が始まる。
朝登校した生徒たちが取り組んでいたのは、プログラミング問題をパソコン上ではなく、ホワイトボードに書き込みながら解くというもの。エンジニアの採用面接ではよくある場面だ。
同校では、今ウェブサービス開発で最も多く使われている「JavaScript」など、三つの言語を14週間で学ぶ。かなりのハイペースだが、「新たな言語で次々とウェブサイトを作ることで、(就職後も)自分自身で新たな言語やツールを学び続ける力を鍛えられる」(リードインストラクターのドノヴァン・アン氏)。
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