憲法改正の必要性を訴えている百地章・国士舘大学特任教授に問う。
「憲法に明記すれば
自衛隊員の士気を高めることになる」

国士舘大学特任教授 百地 章
ももち・あきら●1946年生まれ。京都大学博士(法学)。愛媛大学教授、日本大学教授などを経て現職。日本大学名誉教授。日本会議政策委員。著書に『憲法の常識 常識の憲法』など。(撮影:大澤 誠)
──安倍晋三首相による改憲案をどのように評価しますか。
非常に画期的な提言だ。
憲法改正についてはこれまで国会の憲法審査会で議論してきた。しかし、いつまで経っても結論が出ない。北朝鮮や中国など、日本を取り巻く国際状況は厳しくなっている。2020年の施行を目標にする、と期限を設けて改正しようとするのは注目すべきだ。
──9条1項と2項を残したまま自衛隊の存在を憲法に明記するという案に対する評価は。
本当は9条2項を改正すべき。自衛隊が法制度上、軍隊ではないとされているのは9条2項で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定されているからだ。しかし、日本の平和を守り、国民の命を守るには軍隊が必要だ。
だが、9条2項の改正では公明党が乗ってこない。だから9条2項はそのままにして、まず自衛隊を憲法に明記しようと安倍首相は提言した。非常に現実的でかつ大胆なものだと、私は評価している。
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