中国の都市部で自転車のシェアリングサービスが爆発的に普及している。利用料金は30分0.5元(約8.5円)〜と格安。都市交通を変えるか。
どこでも拾えて、乗り捨て可能な「自転車のウーバー」とも呼ばれる究極のシェア自転車が爆発的に広がっている。自動車の増加に歯止めをかける切り札として政府も支援しており、都市内交通の構図を激変させる可能性すらはらんでいる。
特定のポートで自転車を借り出し、どこかのポートに返却するレンタル自転車は多くの都市に存在する。この仕組みの弱点は、出発点と終点が制約され、ポートへの往復に一定の時間と労力がかかる点だ。
他方、この中国版シェア自転車は自転車自体がインターネットに接続しており、つねに空き自転車の所在地が把握できる。特定のポートはなく、単純化して言うと、街中にGPS付き自転車が大量にバラまかれており、スマホアプリで近くの空き自転車を探し、使い終わったらその場に置いておくイメージだ。
事業を展開するのはMOBIKE(摩拝単車)というベンチャー企業。2015年1月設立、16年4月に上海、9月に北京でサービスを開始、一気に市民の支持を獲得した。
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