かつて労働集約産業の集積地であった深圳が、ものづくりを志す「創客(メイカー)」たちの聖地となっている。中国経済に新風を吹き込めるか。
現在の中国経済を語るうえで、「創客(日本語では「メイカー」)」が重要なキーワードの一つになろうとしている。メイカーとは、個人でハードウエアの新製品を企画・開発し、さらには製品化を目指して起業する人々のことを指す。
クリス・アンダーソンの『メイカーズ』という書籍がベストセラーになったことで、メイカー・ムーブメントは日本でも広く知られるようになった。それが、「新常態」と呼ばれるポスト高度成長時代の中国で、これからの経済成長を支えるイノベーションを担う動きとして、いまあらためて注目を浴びているのだ。
筆者は去る10月22〜25日、広東省の深セン市で行われたメイカーフェアおよび電子系の企業視察会に参加してきた。メイカーフェアとは、世界中から集まってきたメイカーがブースを借りて自分たちの製品や試作品を展示し、ものづくりに関する情報を交換したり、新たな人脈を築いたり、スタートアップのための資金集めのアピールをする催しだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら