ギャンブルとしての競馬はどの程度当たり、儲かるものなのか。賭け方は人それぞれだが、今回は1番人気の馬に賭けた場合について、中央競馬の過去5年のデータから算出した。
まずは1番人気、すなわち単勝で最もオッズ(予想配当率)の低い馬が何着になったのかを調べたところ、1着になったのは30.2%、2着は19.7%だった。ただ3着にも入れなかったケースも4割近くに上っており、1番人気の信頼度は高いとはいえないようだ。
では1番人気に賭けた場合、どのくらいの儲けが期待できるのだろう。単勝をはじめとした8券種それぞれの馬券で、人気順に賭けたときの的中率と回収率(賭け金に対する払戻金の割合)を示したのが下表だ。(各券種の説明については記事下囲みを参照)。
単勝、複勝、枠連は1番人気に投票した場合、馬連、馬単、ワイドは単勝の1番と2番人気に、3連複、3連単は同1番と2番と3番人気の馬に賭けた場合を想定した。
的中率が最も高かったのは複勝で、6割を超えた。ただ1番人気のオッズは低く(2015年は平均1.3倍)、払戻金は賭け金を取り戻す水準には達しなかった。
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