馬を巧みに操って勝利に導く騎手。その収入源の多くはレースの進上金だ。馬が勝った際に獲得する賞金の5%が騎手に配分される。力のある馬に乗る機会をどれだけ得られるかは騎手の死活問題だ。
ではどうやって馬を集めるか。多くの騎手が活用しているのが、「騎乗依頼仲介者」だ。エージェントとも呼ばれている。その名のとおり、調教師から騎手への騎乗依頼を仲介する業務を引き受ける。手数料を騎手から受け取り「報酬は勝利数連動や固定給などさまざまだ」(競馬業界に詳しい新聞記者)。
この制度は騎手にとってメリットが大きい。かつては騎手本人が騎乗馬を探して調教師へ営業活動を行っていたが、その負担から解放され、レースでの騎乗に集中できる。
兼任する記者も予想をしている
最初に始めたのはJRAのトップジョッキーだった岡部幸雄氏だ。騎手は厩舎に所属するのが一般的だったが、岡部氏は1984年に厩舎に所属しないフリーランスの騎手となり、仲介者を使うようになった。その後は岡部氏に倣ってフリーになる騎手が増え、仲介者も一般的になっていった。
ところがこの制度を問題視する声がある。第三者であるはずの競馬新聞の記者が兼任しているケースが多く(図表1)、オッズに影響を与える勝ち馬の予想を彼らがするのは公正ではないという指摘だ。また騎手や調教師は予想行為を禁止されており馬券も買えないが、記者は買うことができる。
この記事は有料会員限定です
残り 608文字
